第二段階のシミュレーション教習は、第一段階のものと同じく、公道での練習がバイクはできないので、事故になりやすい現場を映像で学ぶ。これはどこでも言われているとおり「たくさん転けてください」と最初に言われ、実技ではない分、少し気楽だ。そう、何事も知るにことに意義がある。
基本的に教習所というところは、学校のように、クラスメイトができて誰かと親しくなるといったことが無い。1教習ごとに違ったメンバーとなり、また話す時間もないからだ。このシミュレーションでは3人の受講で少し時間があり、はじめて他の受講者と話すことができた。その話の中で少し驚いたことがある。
この頃になると、どんなバイクを購入しようかと考え始めるのだが、当初は歴史旅をしとうと考えていたので、積載力も多少あり、高速にも乗れるアドベンチャースクーターのADW150を想定していた。ところが教習車になれてしまいスクーターより、ニーグリップできるバイクが欲しくなってしまった。そう、教習所に通うことで、クラッチにも慣れ、普通のバイクがいいという風に価値観が変わってしまった。そうなると、中型バイクを探すことになるのだが、HONDAのGB350あたりが良いかなぁと漠然と思っていた。しかしコロナ禍でバイクブームになり簡単に手に入らない。HONDAドリームにも足を運んでみたが約半年待ちとのことだった。
ところが、シミュレーション教習で会ったその人は、近所で新しくオープンするHONDAドリームを見つけ、そこに電話すると10台あり予約したそうだ。そう、後から聞いて知るのだが、新たにオープンするHONDAドリームには優先的にバイクが配車される。そこに目をつけたという訳だ。知ったころにはどうしようもなく、私の近所のHONDAドリームに聞いてみると、当初、アドベンチャータイプを希望していたこともあって、たまたまとにかく乗車姿勢が楽そうな400Xが1ヶ月後に入荷することが分かり、早速見にいくことした。
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