第一段階と第二段階
バイク教習は第一段階(9時限)と第二段階(8時限)に分かれている。第一段階は基本的な操作を学び、第二段階は主に法規走行を学ぶ。第一段階、第二段階終了時には学んだことがしっかりできているかを見る「検定」があり、両方をクリアしてはじめて決められたコースを走る「卒業検定」がある。とはいうものの、筆者の通った教習所は第一段階時に法規走行についても同時に教えるので、正直なところ第二段階で新たに習ったことはあまり無い。
バイクの基本操作
まず最初にバイクのサイドスタンドを足で掃い、バイクを押すことから始まった。指定の場所までくればバイクのサイドスタンドを出して駐める。書けば簡単なのだが、初めてバイクをさわりいきなしこれをしようとすれば、なんと、サイドスタンドの位置が分からない。もちろん、その場所は知っているが、のぞき込んでサイドスタンドを掃うことはできるが、それも必死に操作することに。
次にバイクにまたがる。まだエンジンはかけない。このまたがるのが、今度は筆者の身体が硬すぎて、足が上がらない。上半身を前傾姿勢にし、不安定なサイドスタンドを掃ったバイクをまたぐ、というなんとも難易度が高い動作だった。それでもなんとかまたがり、次にギアを1足に入れ、クラッチとブレーキを握りスターターを押すといったエンジンのかけ方を教わった。
が、次が難しかった。ほんの3mほどを直進するため半クラッチにしてアクセルをまわし進む、クラッチを体感する練習だ。同じクラスを受講しているのは5名。みんな若い。すんなりというか慣れた手つきでバイクを操作していた。しかし、筆者の場合、バランスをとるのも必死だし、アクセルをどれくらい回すべきかや半クラの加減も分からない。慣れてきた人はコースのセンターラインを踏むかたちで、外周を何周もするバイクでバランスに慣れる行程へと入っていくのだが、私はひとり取り残され、しばらく半クラばかりしていた。冷静になぜできないのか頭の処理が追いつかずエンストしたりと、冷や汗ばかり出た。それでもなんとか、バイクが進むことが理解できたと見なされたのか、コースの外周に出た。
後から知るのだが、教習所のバイクは、HONDAのCB400で教習所用にカスタマイズされていて、一度、走り出してしまうと低速では半クラッチにせずともエンストせずに、ゆっくり一定のスピードで走ってくれる。つまり、半クラッチは最初だけで、バランスだけを気をつけることで外周を回ることができる。それでも、習得が遅く、また外周を回るうちにアクセスをかなり回してしまったり(即座にクラッチを握り暴走はしなかったが)したこともあり、初日を3回やり直した。
先が思いやられる気がしたが、要するに「車の取り扱い」「発信および停止の仕方」に問題があった。若い人には想像がつかないかもしれないが、バイクで発信するにあたり、1足にギアを入れ、クラッチを握り、アクセスを回し、クラッチを徐々に離す、この行程を自宅でエアー練習した。それくらい頭にたたき込まないと、分かっていても身体が間違える気がした。
初日を3回やりなおし、基準となる次の要件をクリアした(汗)。
- 車の取り扱い
- バイクの機構と運転装置の取り扱い
- 運転姿勢
- ブレーキ操作の仕方
- 発信および停止の仕方
手袋と靴は同じもので
1回目を受けて思ったことがある。アクセルワークは、ド素人には加減が分からない。最初は思っていたよりそっと握ることとなった(個人の主観です)。アクセルを回す。よって指をすべて使って握るというより、ドアノブを軽く軽く握るイメージに変えた。この時、握った時の感触を覚えておくと以後、迷わないのではないかと考えたりした。足下のギアも同様で、なるべく柔らかい靴でギアの感触を覚えないとニュートラルに入れるのも難しいと感じた。というわけで、今後は、手袋と靴は、ずっと同じもので教習を受けることにした。いつも変わらない感触で触ることで、振り出しに戻るを防ぎたいかも。
普通二輪免許INDEX
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