「話を聞かない男、地図が読めない女」といわれるが、私は地図が読めない男である。バイク運転時にはナビが欲しい。
バイクに安価に手軽にナビをつけられる時代になってきた。独自にカーナビをつけても良いが、もっと気軽にアプリ利用という手がある。スマートフォンを持っていれば、「Googleマップ」アプリ(無料)、または「ツーリングサポーター by NAVITIME(ナビタイム)」(有料)アプリが良い。
ツーリングサポーター by NAVITIME(ナビタイム)
前者は細い道やなども案内してしまうため、これ無理!といった道も含まれる時があるが、後者は、自分のバイクの排気量を登録し、通れる道を案内してくれる優れもの。もし軽二輪だったら高速道路は案内されない。また仲間とツーリングに行くときも、互いに登録すれば、相手がどこを走っているか地図上に表示されるので迷子にならずに済む。
400Xのステーは直系14mm
400Xはスピードなどメーターの上に、スマートフォンなどを留められるバー(ステー)がある。スマホホルダーは当初はハンドルに、デイトナ製を付けていたが、思いのほか視線の移動距離を感じてしまったので(ド素人ゆえ)、スピードメーター上のステーに付けられないかと画策するも付かなかったり故障したりする。そこで出費覚悟でいろいろなスマホホルダーを試すべく奮闘した。その際に、400Xのバー(ステー)直系が何ミリなのかは先に知っておく必要がある。測ってもらうと14mmでこれに合うものを探していく。順を追って紹介したい。
デイトナ バイク用 スマホホルダー3 アルミアーム リジット
ハンドルに付けて使用していたスマホホルダー。3点でスマホを留めて付属のゴムでさらにスマホを固定できる。横向き、縦向きは回転するので、簡単に変えられる仕様だ。このスマホホルダーで距離1,000kmほど走ったが、スマホが壊れるなどの問題は特に無かった。ただ、400Xの乗車姿勢も関係するかと思われるが、ハンドルまで視線を落とす距離が結構、危なく感じた。それではと、視線の移動が少なくて済む、400Xのスピードメーター上にあるステーに付け直してみたが、ステーの直系が合わず、しっかり付くことは無かった。デイトナの3点留めは、ハンドルに付けていた頃は、スマホが落ちることなく壊れることなく、走っていたためこのスマホホルダーは個人的な評価は高い。
Kaedear バイク スマホホルダークイックホールド アルミ製 バーマウント
YouTubeなどの映像で400Xのバー(ステー)にこのスマホホルダーが付くことは解っていたので購入し使用してみた。バー(ステー)の直系がはっきり解らない状態だったが、多種に対応するとのことで購入、スマホのホールド感は良かったが、300kmほど走った時点で、悲しいかなiPhoneのカメラが故障した(Androidなら問題なし)。
もしかしたらだが、スマホをハンドルに付けるのと、ステーに付けるのとでは振動の伝わり方が異なるのかもしれない。また、Androidだとこういった影響はない。
そう、スマホはiPhone13を使用している。Appleは2021年9月15日に、バイクの振動でカメラが壊れることを発表した(「オートバイの高出力エンジンなどの振動を受け続けると iPhone のカメラに影響することがある」)。これまでも壊れることが報告されてきたがやっと公式に発表されたというタイミングらしい。さておき、どう壊れるかというと、バイクの振動でカメラの手ぶれ補正がやられてしまい、撮影すると下記のような写真になってしまう。
お解りいただけるだろうか、写真上半身がもやもやっと揺れた画像になっている。カメラアプリを起動するとジリジリと変な音もしている。まるでゴッホの絵画だ。
昨今のiPhoneは、超広角(0.5x)、標準(1x)、(Proのみ望遠(3x))とあり、このうち、手ぶれ補正が用いられているのが、標準(1x)以上となる。つまり、こうなってしまったら、超広角(0.5x)は影響を受けないのでどうしても撮影を続けたい場合は、超広角(0.5x)を使用すればいい。または、バイク用にAndroidを使用するかだ。
さておき、帰ってきて後、iPhoneを修理に出そうと思った。やはりなにかと不便だ。時代はコロナ禍。サポートアプリをダウンロード後、近くのAppleストアに来店予約を行う。その時間に訪れて約40分ほどで修理が完了した。この時「バイクに乗ってこうなった」とAppleストアのスタッフにいろいろと聞いてみた。たまたま私が訪れたAppleストアは、スタッフさんのほとんどがバイク乗りで、また、バイクで壊れたiPhoneをよく見ているのだそうだ。それによると「Quad Lock」のスマホホルダーを使用していて、iPhoneのカメラが壊れたという報告はまだ無いという。
クアッドロック(Quad Lock)では今のところiPhoneカメラは壊れないらしい
直系14mmのステーに合うであろうQuad Lockを購入した。Quad Lockの不安点は、ただ一箇所でスマホが留まっていることだ。先のデイトナ製やKaedear製は3点以上でホールドしさらにゴムをかけて落下防止としている。Quad Lockにはこういった機構はなくただ1点でスマートホンを留める。相対評価とは怖いもので、そういった安全志向が無いようにも見えた。ところが、とある人に聞いてみると、先日Quad Lockで1●●km出した人がいて、まったく問題が無かったという。それだけ聞けばもう安心と、Quad Lockの下記セットを購入した。
スマートフォンを横向きにして使用する場合は、写真のように青い着脱スイッチを下向きにすると便利だ。逆にスマートフォンを縦にしてナビを表示したい場合は、青い着脱スイッチが横向きになるように設置するば良い。そして、なによりもスマートフォンの着脱がこれほど楽なホルダーは無いと言っていい。
Quad Lockは日本人向けにすべてパックになっているというより、バラバラにパーツを買うイメージだが、購入したそれは比較的まとまっていた。最低限必要なのは上記2商品、プラス、自分のiPhone専用Quad Lockケースも必要だ。その後、2,000km走ったが、iPhoneは壊れていない。
(1)クアッドロック(QUAD LOCK) ミラーマウント QLM-MIR
この商品が、400Xのバー(ステー)に留められるマウントとなる。
(2)クアッドロック(QUAD LOCK) QLA-VDM Vibration Dampener 衝撃吸収ダンパー
この商品が、振動を吸収するパーツになるので購入は必須。先のミラーマウントの間にはめ込める。
また、iPhoneの充電用にと、私はUSBをハンドルにつけている。そこからiPhoneまで約30cmのUSBがあれば良い。というわけで、ライトニングケーブルも合わせて必要だ。
ライトニングケーブル
USBからのスマホまでの距離に注意です。筆者はUSBから20cmほどなのでコードが短いこの商品に。
USB-A to USB-Cなら
最後に、くれぐれも自分のiPhoneに合う、Quad Lockのスマホケース「クアッドロック Mag Case」が必要なので忘れずに。
クアッドロック Mag Caseの例(必ずご自身のiPhoneに合うものを選択してください)
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