約2年間、旅の記録に動画撮影を行ってきた。写真と動画。ふとあることに気がついた。動画に夢中になってしまうと、写真の精度が下がることだ。これは個人的な問題で、頭のキャパが動画に割かれてしまい、動きがない写真でその空間を記録する貪欲さが、減ってしまうのが現状だ。それゆえ、最近は特別公開など貴重なシーンのみ撮影することに絞っている。
重要文化財の建物内など、その暗さからDJI RS3 に一眼ミラーレスを使用し動画撮影してきたが、旅先で気軽にというと、いろいろなカメラや簡易ジンバルを試してきたがどうにも良いカメラがない。そこに、2023年10月に発売された、同社の「DJI Osmo Pocket 3」が持ち運びやすさ、暗さに強く(低照度モード)、また広角度合いもよく、旅では次第にこの商品の利用シーンが増え、今やこれ一択となった。
そんな矢先、久しぶりに使用してみると、次の不具合(エラー)があった。
液晶画面が常に縦に戻る
DJI Osmo Pocket 3では、起動に液晶画面を回転させる動作がある。この時、液晶画面を「横」に回転させても固定されず、すぐ縦に戻ってしまう現象だ。「縦」に戻ったまま、起動されている状態で、そのまま撮影もできるが、どうにも使いにくい。そこで工場出荷時の状態に設定画面から戻してみたが不具合は解消されない。
そこで、DJIサポートに問い合わせフォームから送信した。その回答によると、実機を見てみないと解らないとのことで、再度「オンライン修理受付サービス」から申込み、機器をDJIサポートに送った。すると送ってすぐに電話がかかってきて「検証の結果、新品をお送りします」とのことだった。また、機器がない時期のことに気遣った内容で、これがまた対応がすこぶる早く、電話の翌日に新たなDJI Osmo Pocket 3 が送られてきた。あとは新たに届いた商品に初期不良がないか動作確認を行った。
新たに届いたパックには、書類やパンフ、DJIのオリジナルのメモ帳が同梱されており、その対応に驚いた。カメラメーカーでこれほど早い対応は初めてだ。オリジナルのメモ帳はシンプルなものだが、デザインがいい。写真家というのは不思議なもので、自分が使用している機器を好んで使用していたい。今後もDJIの機器を愛することができそうだ。
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