写真:岡 泰行
備前福岡城の散策コース
長船カントリークラブ内の「史跡福岡城跡の丘」は、ゴルフ場内にあるので、立ち入りの際は長船カントリークラブの許可が必要。窓口で応じてくれる。14番ホールと15番ホールの間にある標高10mの丘が目指す場所。また、吉井川を挟み対岸にある丘「本城山」(岡山市東区寺山)の方が城跡であるともいわれている。つまり、備前福岡城といえば、この2つの丘をセットで攻略を。
備前福岡城の関連史跡
徒歩散策するには、長船の集落は歴史風情があって良い。備前福岡は「福岡千軒」ともいわれ、山陽道随一の繁栄を誇っていた中世の都市。長船の集落には、福岡の市跡や、七つ井戸と呼ばれる井戸のうち4つを見ることができる。(詳しい場所は上記Googleマップ参照)
妙興寺に黒田高政と伝わる墓や宇喜多興家の墓がある。九州の福岡はもとは「福崎」といい、備前福岡で官兵衛の曽祖父高政が没したことから「福岡」と名付けられた。また、付近には、備前おさふね刀剣の里があり、刀剣造りの実演も見られるから、戦国時代好きであれば一度は訪れておきたい。
また、備前福岡の近くに、是非、訪れてほしい歴史遺構がある。「倉安川吉井水門」は、岡山藩主池田光政が延宝7(1679)年に、津田永忠に命じて運河の掘削に当たらせ、1年間で完成した。その取入口が良好に残っている。吉井川堤防に「一の水門」、倉安川側に「二の水門」を造り、その間に水路を円形状に広くとった「高瀬廻し」という船だまりが設けられている。一見の価値ありの歴史遺構、備前福岡まで来れば是非。(詳しい場所は上記Googleマップ参照)
備前福岡城のアクセス・所在地
所在地
住所:岡山県瀬戸内市長船町福岡 [MAP] 県別一覧[岡山県]
アクセス
鉄道利用
JR赤穂線、長船駅下車、徒歩10分。長船の集落を通り、長船カントリークラブを目指す。対岸の「本城山」は徒歩ではちょっと厳しい距離。
マイカー利用
山陽自動車道、山陽ICから、県道37号線を南下、約8km「両備乗馬クラブクレイン岡山」を目指す。吉井川側にある小山が城址。また、対岸の長船カントリークラブ内の「史跡福岡城跡の丘」へもどうぞ。
一説には黒田官兵衛の曽祖父、高政が嫡子重隆と近江から移り、黒田家は大永5年(1525)年に播州に移住するまで、備前福岡で10数年をここで過ごしたとされている。
( 官兵衛)さんより