備中高松城址資料館
羽柴秀吉の中国侵攻で、水攻めの部隊となった備中高松城。城兵5千人の命を助けるため自害した清水宗治の命日である6月4日の宗治祭に合わせ、2023年、備中高松城二ノ丸跡に新しい資料館がオープンした。
新資料館では、清水宗治に関連する資料29点を展示、水攻めの攻防戦や宗治の人物像や関連史跡を解説する。磯田道史氏の解説動画も視聴できる。鉄骨平屋造りで100平方メートル。総工費は約1億1,300万円で半額は国の補助金で建てられ、高松城址保興会によって運営が行われる。開館時間は、10時〜15時、入場無料、月曜休館。
明治42年(1909)に結成された高松城址保興会が、以来、備中高松城の攻防戦を伝える活動を行っている。その資料館となっていたのが旧資料館で2023年5月に役目を終えた。今後、解体される予定だ。旧資料館はもとは明治に建築された土蔵で、昭和48年に岡山市へ寄贈、後に高松城公園へ移築改修、平成元年より資料館として開館したもで、新資料館のオープンとともに閉館となった。
2023年6月4日のオープニングセレモニーの様子
本丸周辺の発掘調査で出土した平瓦も展示されており、その年代から城の主要部は瓦葺きだったことが分かっている。
水攻めの模型
清水宗治の備前焼
閉館となった旧資料館
(写真・取材:山崎真由美)
基本情報
備中高松城址資料館
岡山県岡山市北区高松558-2
TEL:086-287-5554
開館時間:10:00~15:00
定休日:月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:無料