写真:岡 泰行
三田城の歴史と見どころ
三田城の石碑
三田城跡(三田陣屋)の石碑は道路上にあり、その付近から、大池、二の丸の水濠・空堀が望める。三田小学校が本丸跡。付近は台地となっておりそこから城らしさを感じ取るといった具合の城跡。
井戸跡
有馬高等学校のエリアが二の丸跡で台地となっている。校内に、三田陣屋の石組み井戸が残る。また、その井戸跡の左手の坂道にも、もうひとつ井戸跡があるのだとか。
九鬼関連の書籍
『九鬼義隆』2011年鳥羽市教育委員会発行。大名九鬼嘉隆の生涯がその関係地とともに紹介されている。
三田城の撮影方法
三田城の石碑は東向きに設置されているため午前中の撮影が良いぞ。
三田城の写真集
城郭カメラマン撮影の写真で探る三田城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。三田城の関連史跡
旧九鬼家住宅
三田藩の家老4人のうちのひとり、九鬼氏(藩主と同姓)の家老屋敷。明治初期に建てた屋敷で、擬洋風建築という珍しい建物。開館日には1階を見ることができ、2階部分は年に数回、特別公開がある。館内は資料が豊富でその後の九鬼家が分かる。また、5月5日「端午の節句」には、この地方では菖蒲とよもぎ(だと思う)を、屋根に投げ上げておく風習があり、地元の方が旧九鬼家住宅の屋根に投げ上げる姿を目にすることがある。旧九鬼家住宅は、10時〜16時まで。月曜・年末年始休館だが季節により開館日が異なるので要チェック。入場無料。
移築城門と九鬼家菩提寺
「金心寺(こんしんじ)」の山門は、三田陣屋の黒門が移築されている。ちなみにそのすぐ東に丘があり、古城公園と呼ばれている。遺構らしきものは無く、公園名にその名を残すのみ。
「心月院」は三田藩主九鬼家の菩提寺で、その総門などは、桃山時代の建築物で見応えがあるぞ。ここに九鬼氏歴代藩主の墓がある。(いずれも詳しい場所は、上記Googleマップでチェック)
九鬼嘉隆の墓は鳥羽の答志島
ちなみに、九鬼嘉隆の墓は、鳥羽城に面する鳥羽湾に浮かぶ離島「答志島」にある。関ヶ原の戦いで敗れ答志島の曹洞宗という寺で自刃した。現在、曹洞宗は石碑のみで、付近に、血洗い池と胴塚、鳥羽城を望む築上岬山上に首塚がある。
三田城のアクセス・所在地
所在地
住所:兵庫県三田市屋敷町2-20 [MAP] 県別一覧[兵庫県]
アクセス
鉄道利用
JR福知山線、三田駅下車、または、神戸電鉄三田駅下車、いずれも西へ徒歩15分(1.2km)三田小学校を目指す。
マイカー利用
中国自動車道、神戸三田ICから東へ約17分(5.9km)、三田小学校を目指す。旧九鬼家住宅前のコインパーキング、または、旧九鬼家住宅前西側の駐車場を利用する。
三田小学校のエリアが本丸で、道を挟んで有馬高等学校が二の丸。三田小学校の校長室の下には、台所跡の一部が調査時のまま保存されているのだとか。
( shirofan)さんより