大阪城の見どころと特別公開ガイド
豊臣大坂城

追手門学院小学校内に残る石垣石
秀吉の晩年、慶長3年(1598)、三の丸を築造し大坂城をより強固なもにした。現在、追手門学院小学校がある場所が、その時に築造された京橋口を守る馬出曲輪と推定されている。昭和59年(1984)、追手門学院小学校の校舎建て替えに伴う調査でドーンセンターで発見された石垣から連続する石垣が発見された。写真は、かつて普段は立ち入ることができないボイラー室内に残っていた石垣。石垣は積み直しされているといわれている。


追手門学院小学校の駐車場に積み直されていた石垣(非公開)。

2019年3月、追手門学院小学校が東館(メディアラボ)を竣工、この時、その石垣遺構を展示する「おうてもん石垣ギャラリー」を設け、地上の道路上からガラス越しに石垣が見学できるようになった。なんとも粋な計らいだ。

おうてもん石垣ギャラリー
道路上から見る「おうてもん石垣ギャラリー」この窓から覗く。

追手門学院小学校に残る石垣
地上からガラス越しに見られるようになった石垣。

豊臣大坂城三の丸を知ることのできる展示は、この「おうてもん石垣ギャラリー」と、ドーンセンター大手門学院小学校東の東塀の3カ所となった。このほか、淀殿の墓のある太融寺にも大手門学院で出土した石がひとつ使われている。

(文・写真=岡 泰行)

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