写真:岡 泰行
小泉城の歴史と見どころ
元和元年、茨木城主片桐且元の弟片桐貞隆が、16,000石で小泉に入封。元和3年、貞隆は小泉城址に陣屋を構えた。なお、2代藩主片桐石見守貞昌は、茶人として有名で、茶道石州流の祖である。
小泉城(陣屋跡)は、現在茶道石州流の家元片桐氏宅となっている。陣屋の南側には、ため池となっている堀があり、堀の対岸から二層復興櫓を見ることが出来る。また、ここから南に5分ほど歩くと小泉神社がある。この神社の山門が陣屋の城門を移築したものだ。また、金輪院には、西門として、同じく城門が移築されている。小泉城の石碑は、陣屋東側の住宅地の一角にある。目印は、地元消防団の消防車の格納庫と交番あたり(和泉の長老 1999.12.02)。
大和小泉陣屋で訪れるものは次の通り。
- 小泉城の石碑
- 水堀越しに見る櫓風建物
- 小泉神社(陣屋門移築)
- 金輪院西門(陣屋門移築)
- 慈光院(小泉藩二代藩主片桐貞昌(石州)建立)
小泉城の関連史跡
禅宗寺院、慈光院(奈良県大和郡山市)に足を運ぶと良い。写真は重要文化財の書院からの眺め。刈り込みの庭で左手に奈良盆地の半分を見渡せる。その山並みは何千年と変わっておらず古事記で「青垣」と詠まれたのだとか。慈光院を建立した小泉藩二代藩主片桐貞昌(石州)は徳川四代将軍にお茶を指南していたこともあって、この寺院は参拝者へ景色とともにお茶のおもてなしを大切にしている。歴史風情あふれる場所、小泉陣屋に訪れた際は是非、足を運んでほしい。茨木城の移築櫓門も境内にある。
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