KKRホテル大阪から見る大阪城

筆者は兵庫県南部の出身だ。11年前に大阪に住まいを移している。西高東低といわれる近世の城は、西日本に多く、またその風土が好きで、中国・四国・九州にはよく足を運んだ。兵庫県内では、よく通った城といえば2城ある。カメラやレンズを新調する度に訪れていたのは、明石城で、多くのテストをここで行った。再訪スパンは長目だったが初回はフィルム、その後、デジカメの進化....
国宝5城をテーマにしたフレーム切手『国宝の城 2020』

国宝5城をテーマにしたフレーム切手『国宝の城 2020』 日本の美しい風景をセットにした「フレーム切手2020」の第3弾として、『国宝の城 2020』が2020年4月28日に発売されました。これは現存12天守のうち、国宝に指定されている5天守がフレーム切手になったものです。セットには、5天守を正面から捉えた表紙と各天守の写真があしらわれた84円のフレー....
城の撮影方法 心得編10ヵ条

城の撮影 心得編10ヵ条 その城の特徴を捉えるべし ロケーションを写し込もう 日本の城に同じかたちはない。たとえば安土城なら直線的な大手道と八角形の天主台、四国の松山城なら登り石垣と天守群、犬山城なら木曽川沿いの丘上にある天守の佇まいなど、その城の特徴(ロケーション)を知ることで撮影ポイントが明確になるぞ。 城を表現するには「代表写真....
大阪城特別公開の見るべきポイントとは?

大阪城特別公開の見るべきポイントとは? 大阪城は、嫌いな城ランキングにも、好きな城ランキングにも、両方に登場するなんとも不思議なお城だ。この理由はどこにあるかというと、嫌いな理由は、ずばり天守が鉄骨鉄筋コンクリート造で復興されたことによるものが多く、一方、好きな城に選ばれた理由は、11棟の櫓など重要文化財が残ること、他の城より秀でた石垣の壮大さ、つまり....
城のライトアップ撮影方法

ライトアップ撮影は空の色が命 「夜空なのに青い」。こう思ったことはないだろうか。実は、ライトアップ写真は、空が青い写真と黒い写真がある。この違いは撮影時間帯にある。日没時間からおおよそ20分以内に撮影すると、夜空が青く美しい写真となる。 日没から20分を過ぎてしまうと、空の色が黒くなり、例えば天守の屋根も黒い空に溶け込んでしまい、多くの場....
山陽と山陰

ふと道すがら、山陽と山陰の話を思い出した。その昔、山口に住んでいたHさん曰わく、山陽で仕事してそのまま山陰に足を運ぶと、天気がどんより変わったらしい。山陽で晴れていても山陰は曇りといった具合で、「山陽」「山陰」とは、誰がつけたかよく言ったものだと感心していた。 「松江の七不思議」のひとつに子育て飴という話がある。松江城下で夜な夜な、飴屋の戸を叩き、一文....
写真風景の継承

写真風景の継承 その昔、筆者が駆け出しの頃、大阪城でひとりカメラを持ってうろうろしていると、遠くから大きな声で、「そこちゃうで、こっちからや〜!」と、写真好きのお爺さん数人から、バリバリの大阪弁でよく声をかけていただいた。大阪弁とは不思議なもので「そこからではなく、こちらから撮ると綺麗に見えるよ」という意味あいなのだが、声がどこから来ているのか分からず....
ここ最近の写真+α 水戸にて

ここ最近の写真+α 水戸にて 天候と開花率と遺構写真をすべて一度に消化できたら最強説。いつも通りテキトーなことを言いながら、先週の備忘禄はこちらです↓ 水戸城と徳川斉昭の偕楽園と弘道館の梅を観に旅に出た。 水戸は、都会慣れしていて必要以外のことは話さない土地の印象を受けたのも束の間、話しかけられ率が半端ない。 「明日は休日だから芋洗だ....
城の写真の整理方法は?

城の撮影後の写真整理は? 筆者も若いときは、石垣のドアップでもどこの城が覚えていられたが、今やすっかり忘却の彼方。近世の城の城内の写真なら、アングルの中にヒントとなる背景や遺構が写っているので、忘れた頃に後から何を移した写真か判別しやすいが、近世の城でも城下の写真や移築城門となると、どこのものか分からなくなるケースがある。 まして整備されてい....
城と桜の撮影と備忘メモ

城と桜の撮影 これまで当時は城に植えられていなかった桜を、積極的に撮影することは無かったが、ご要望をいただき、2016年から城と桜を撮り始めることにした。筆者の知る限り、たとえば弘前藩では、京都の嵐山から桜を取り寄せていたり、朝倉氏の一乗谷では、足利義秋を招いた際に糸桜をながめる宴を催したり、竹田城近くの立雲峡には、城主が観賞用に桜を植えさせたりと、歴....