写真:岡 泰行
高取城の歴史と見どころ
高取城の天守模型
高取城の天守(と本丸の一部)模型が、夢創館2階にある。声をかけると見せてもらえるぞ。夢創館は、高取城の城下町(土佐街道)沿いにある商屋で観光案内所として機能している。
高取城址郭図と縄張図
現地、城下町の夢創館などでハイキングマップや高取城址郭図、大和高取城パンフなどが手に入る。これらはWebでもPDF公開されているぞ。なお、高取城址郭図のほか、イラスト化された縄張図がありこれは『日本一の山城 大和高取城』パンフレットに掲載されている。2016年11月に新しく作られた城郭が把握できるパンフレットで橿原考古学研究所やアジア航測株式会社の高取城赤色立体図なども掲載されている。
- 『日本一の山城 大和高取城』(高取町)
- 高取城址郭図(高取町観光ガイド)
城ファンが紡ぐ、シリーズ『城の歴史旅』
高取城の撮影方法
高取城の風情、山に残る遺跡
大和高取城は、山中に埋もれた城跡といった風情が登城中、随所に見られる。これらは木漏れ日が落ちる晴れの日よりも曇天の方が光りがよくまわって、遺構がよく撮れる。大和高取城は奈良県の紅葉の名所。11月には本丸や二の丸を中心に真っ赤に燃える様は圧巻の風景だ。チャンスがあれば是非、紅葉の時期に訪れてみてほしい。天守台などの石垣は西向きのため時間帯は午後が良い。
また、ここ30年ほどで本丸東側の石垣や国見櫓付近など地元の有志の手によって木々が伐採されより眺望が良くなっている。
高取城の写真集
城郭カメラマン撮影の写真で探る高取城の魅力と見どころ「お城めぐりFAN LIBRARY」はこちらから。高取城の関連史跡
高取城下町と土佐街道
鉄道アクセスなら壷阪山駅から徒歩で城下町を抜け、大手道を登ることになるから、自然と城下町を通ることになる。その道すがら、高取藩の御殿医だった石川医院の長屋門、高取城天守の模型がある夢創舘(旧山崎邸)、松ノ門(高取城移築城門)、武家屋敷田塩家長屋門、植村家長屋門と1本の道すじに並ぶ。余談ながら「土佐」という名称は、飛鳥時代に都造営のために人々が国(現在の高知)に帰ることができず、この地に住み着き、故郷の名を付けたことによる。そのほか、高取藩総門の続土塀、火薬櫓が砂防公園近くの民家に、移築城門が小嶋寺山門「二ノ門」、永明寺にある(いずれも詳しい場所は上記Googleマップ参照)。
高取城のおすすめ旅グルメ
「にしかわ」うどん屋。手打ちうどんで注文してから20分は最低でもかかるが、うまい。ここで是非食してもらいたい。109号線沿い、高市郡高取町下土佐(TEL:0744-52-4332)にある。
高取城のアクセス・所在地
所在地
住所:奈良県高市郡高取町高取 [MAP] 県別一覧[奈良県]
電話:0744-52-3334(高取町町役場)
アクセス
鉄道利用
近鉄吉野線、壺阪山駅下車、城下町を通り徒歩約120分。壺阪山駅から土佐街道に入ると道はほぼ1本道。黒門跡から高取城の大手道となり山頂の城跡に至る。風情のある町並みを通るため、ゆっくり徒歩で山頂まで行くも良い。壺坂駅のとなり、飛鳥駅前にはレンタルサイクル有り。
マイカー利用
大阪方面からは、南阪奈道路終点から約35分(19.8km)、国号166号線、国号24号線、国号169号線利用。 名古屋方面からは、東名阪自動車道から名阪国道(国道25号線)利用。名阪国道から1時間40分(約94km)。 城下町に有料駐車場有り。高取城付近は七つ井戸側に3台程度駐車できるスペース有り。
誰が決めたか日本三大山城の一つ。
( 光秀)さんより
むさ苦しい山の中に、突然りっぱな石垣が現れるのがいい!(こういうパターンの城跡は、結構、全国あると思います)
( kinoshita)さんより
高取城で毎年城まつりが開催されます。高取散策マップもWebからダウンロードできるぞ。詳しくはこちら
( 中本勝教)さんより
高取城はとても大きな城でした(石垣はほんとに見事です)。ただ、山奥のへんぴなところにあるのと、藩の石高(江戸時代、植村氏2万5千石)のわりに城の規模が大きい(何と3層の櫓が17基もあったそうです。)ことが少し不思議でした。
( 太田行紀)さんより
評判通りの素晴らしい山城。でも「こんな山奥、誰も攻めないよ」(でもでも、そのおかげでこんなにいい城跡なんですよね)
そういった意味で、「日本のノイシュバンシュタイン城」と命名しましょう。
( よーすけ)さんより
春の晴れた日曜日の昼だったため、お年寄りのハイカー軍団と羽虫だらけ。関西の紅葉の名所のひとつだから秋はカメラマンが多い。
( よーすけ)さんより
レンタルサイクルで、駅から40分くらいで壷阪寺に着きます(半分は押して登ることになりますが)。そこからのハイキングコースは約1時間。これのいいところは、帰りが超快適なこと。駅まで10分でした。
レンタルサイクルは飛鳥駅とかで借りることができます。変速機付きのマウンテンバイクでないと自殺行為でしょう。1日借りて1,400円でした。
( よーすけ)さんより
本丸南側の壮大な石垣は、毎年、高取町の勇士によって、草刈りが行われている。「国見櫓跡」から大和平野が望める眺望も、彼らによって切り開かれた。
( 半兵衛)さんより
城下町は現存の長屋門などがあり風情がある。その他、門前に牛つなぎの金具や煙出しの窓などが残る。旧山崎家を改修した夢創舘で高取城の模型が見られるかも。
( 半兵衛)さんより
建物の写真は明治時代の絵はがきが1つあるだけ。現地での測量を加え、奈良産大と観光ボランティアガイドの会との協働の「高取城CGプロジェクト」で高取城の全貌が分かる。
( 半兵衛)さんより
奈良では、規模的には、大和郡山城、高取城、宇陀松山城の3城を、戦国時代的には、信貴山城、多聞山城、筒井城の3城を見ておきたい。
( shirofan)さんより
秋には紅葉が見どころ! ちなみに子嶋寺にニノ門が移築されている。
( 山城守)さんより
2015年7月、上空からレーザーを使って三次元計測を行い、赤色立体地図を作成し発表されました。それによると、江戸時代の古地図にはない堀切や削平地など、新たに14箇所の遺構が確認されたそうな。奈良県立橿原考古学研究所のサイトでその報道資料と赤色立体地図が閲覧できるぞ。
( shirofan)さんより
日本三大山城の高さは、高取城(海抜583m、城下町から比高446m)、備中松山城(海抜430m、比高290m)、岩村城(海抜721m、比高150m)。
( 城好きの匿名希望)さんより
大和高取城の石垣は、長年の痛みで、約8割で異常が見られている。2002年に教育委員階が調査したところ、全847面の石垣のうち、主要なルート上での一部かほとんど崩れているのが131面、崩壊寸前なものが48面あるらしく、2021年度以降に整備基本計画を策定する動きなのだとか。
( 城好き匿名希望)さんより